「奄美からスローフードの原点・島ジュウリ(郷土料理)を全国に発信する」
(注1) (注2)
奄美パークは、2005年にボランティアで組織する奄美パーク応援隊隊員の力を結集して、島ジュウリ(奄美の郷土料理)の魅力を全国に発信する試みをしました。島ジュウリは、亜熱帯の島・奄美のサンサンと煌(きら)めく太陽(ティダ)と大地に育まれた山野草や、大海原で捕れる魚介類など、暮らしの身近にある自然素材を使って、素材の旨みが十分に味わえる、健康的かつ家庭で気軽に美味しく料理したものです。世界的にスローフード、スローライフが提唱されていますが、島ジュウリは、奄美においてもてなし料理から食べ物がなかった時代の救荒食物としても活躍した、古来の先人から受け継がれた、心とからだに優しいスローフードの原点といえるでしょう。今回は、2回に分けて行った島ジュウリの試食・展示の模様を紹介します。
(注1)スローフードとは…
ファストフードに代表される大量生産の画一的な味に対抗し、世界各地の環境・文化に即した多彩な食を守り発展させていけば、それが結果として人にとって居心地のいい世界を造ることになる、と考える(ニッポン東京スローフード協会HPより抜粋)。また、フード、ライフともにスピード化時代の昨今、食卓を共有する時間をゆっくりのんびり大切に過ごしたい。ファストフードに対抗して「ゆっくり食べる」という意味でもあるが、実は伝統的な食材や料理を確実にゆっくりと守るということが基本。スローフードの基本指針とは(1)消えてゆくおそれのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、酒を守る(2)質のよい素材を提供する小生産者を守る(3)子供たちを含め、消費者に味の教育を進めるということを活動方針に挙げている。それぞれの食文化を守ろう、そして伝統の食品や食習慣を見直し、消えてしまいそうな農産物を守るとともに、高品質な食品を保護し、普及していこうということ。
(注2)島ジュウリとは…
シマ(島)ヌ(の)リョーリ(料理)が訛(なま)って、シマヌジュウリ→シマジュウリとなった。郷土料理のこと。