| 最近よく聞かれること 「 蔵満さんにとって、奄美とは何?
」 ぼくは、この質問を聞くたびに考え込む。どう答えたら気持ちを伝えられるのだろう。 「
知的な刺激に満ちあふれた地域 」 「 ぷかぷかさんご礁の海に浮いていると幸せです 」 「 奥深い自然と文化が調和している世界 」 「
おいしい料理や果物がいっぱい食べられる食の島 」 どれも真実だが、表現し切れていないもどかしさを感じる。最初のあまみフォトエッセー 「
奄美まるごと小百科 」 を出版したころ、同じ質問をされてこう答えた「なぜ奄美に心引かれるのか、この答えを出すために奄美の旅を続けます」期限は終わろうとしているのに答えは出せないままだ。奄美に5年住んだ。名瀬小に勤務し大和村大棚に住んだ。八島を旅した。豊年祭、八月踊り、敬老会、舟こぎ競争、シマジュウリ、黒糖焼酎、ミキ、島の食材、大島紬、島尾文学、奄美史、珊瑚礁の海での素潜り漁、島唄、新民謡、元ちとせのデビュー、田中一村、生物、植物、郷友会、人々の心に根ざした神々、奄美は素晴らしい教材でもあった。奄美群島日本復帰五十周年、泉芳朗、奄美バーガー創作、奄美紹介ビデオづくり、外来種、写真家の作品群、丸田南里、奄美PR、島唄、三味線、なり笛づくり、ケンムンスペシャル2005、郷土料理の授業・・・十分楽しんだのに、まだやり残した物の多さを感じる奥深くかくされているものに、指先さえ確信に到達していないいらだちを感じるときもある。旅を続けるなかでわかったことが一つある。奄美の旅は人との出会いに尽きる。心を揺さぶられる人との出会いが楽しくて島を、シマを歩き続けた。そして心で感じた奄美を撮り続けた。本写真展に展示した写真のなかに、最初の質問の答えがあるのかもしれない。出会ったすべての人に感謝します。本写真展の実現にあたり、ご指導ご助言を頂いた皆さまに心から感謝します。 |